「将来のキャリアプランを教えてください」—— 面接でこう聞かれたとき、あなたは自信を持って答えられますか?
「正直、5年後の自分が想像できない」「結婚や出産のことを考えると、キャリアプランなんて立てられない」そんな悩みを抱えている20代・30代女性は多いのではないでしょうか。
私自身、新卒で大手企業に総合職として入社したときは「バリバリ働いてキャリアアップする」と思っていました。でも実際には、結婚や転勤、働き方への疑問など、様々な転機があり、最終的には事務職へ転職。当初描いていたキャリアプランとは全く違う道を歩んでいます。
でも今は、「あの時キャリアプランを見直してよかった」と心から思っています。
この記事では、女性がキャリアプランを描く上での考え方や、年代別の戦略、面接での答え方まで、実体験を交えながらお伝えしていきます。
キャリアプランがうまく描けないのはあなたのせいではない

「キャリアプランが描けない自分はダメなのかな」と悩んでいる人に、まず伝えたいことがあります。それは、描けないのはあなたのせいではないということです。
女性のキャリアは「直線」ではなく「ジグザグ」になる前提
男性のキャリアは、入社→昇進→管理職→役員という「直線」で描かれることが多いです。でも、女性のキャリアは、結婚、出産、育児、介護など、ライフイベントの影響を受けやすく、「ジグザグ」になることが一般的なんです。
仕事をバリバリやっていたと思ったら、出産で一時的に休職。復帰後は時短勤務でペースダウン。子どもが小学校に上がったタイミングで再びフルタイムに。こんな風に、キャリアのペースが変わることは珍しくありません。
だからこそ、最初から最後まで一本道のキャリアプランを描こうとすると、うまくいかないんです。「直線じゃなくてジグザグでいい」という前提を持つことが、女性のキャリアを考える第一歩だと思います。
とくに、20代〜30代で迷うのは当然 | 情報もロールモデルも少なすぎる
20代・30代の女性がキャリアプランで迷うのは当然のことです。なぜなら、情報もロールモデルも圧倒的に少ないから。
先輩社員を見ても、結婚や出産を機に退職している人が多くて、「働き続けている女性像」が見えにくい。育休から復帰した先輩がいても、時短勤務で大変そうで「あんな風に働き続けられるかな」と不安になる。
さらに、親世代は「寿退社」が当たり前の時代を生きてきたので、働き続けることを前提としたアドバイスをもらえないことも多いです。
現代の若い女性たちは情報が少ない中で、手探りでキャリアを考えなければいけない状況にあります。
そう、若い女性が今会社に求められているのは「さらに下の世代のロールモデルになること」。
これは本当に難しいことだと思います。
キャリアに正解はないが「考え方の軸」は持てる

「キャリアに正解はない」とよく言われますが、これは本当です。総合職で管理職を目指すのも正解、専門性を磨いて働くのも正解、家庭を優先して働き方を変えるのも正解。どれもその人にとっての正しい選択です。
ただ、正解はなくても、考え方の軸は持つことができます。
こうした問いに向き合うことで、自分なりの判断基準ができてきます。
この軸があれば、転職するとき、結婚するとき、出産するとき、どんな選択をすればいいかが見えてきます。キャリアプランは、ガチガチの計画である必要はありません。「自分の軸」を持ちながら、柔軟に変えていけるものでいいんです。
【実体験】大手10社内定→新卒総合職→転職して事務職へ。”安定”を選んだ私のキャリアの変化
ここからは、私自身のキャリアの変化について、正直にお話しします。
20代の私は”上昇志向”で固まっていた

上記は私が新卒就活(つまり、大学3年生)の時に、とある大手損保会社のキャリアセミナーに参加し作成したキャリアプランの一部です。今の26歳の時点ですでに大きく変わってしまっている・・笑
上記のグラフからわかるように、就活生だった頃の私はバリバリの上昇志向でした。海外赴任や昇進など、若いうちから働くビジョンを描いていました。その後大手企業10社から内定をもらい、その中でも最も大きな企業の総合職を選びました。「キャリアウーマンとして活躍したい」「管理職を目指したい」そんな夢を持っていました。
入社後も責任ある仕事をたくさん任してもらい、残業続きの日々でした。それでも「このまま昇進して、30歳までに管理職になる」というキャリアプランを描いていました。
周りからも「キャリア志向の人」として見られていましたし、自分でもそう思っていました。当時は、「結婚や出産で仕事を辞めるなんてありえない」とさえ思っていたんです。
結婚で価値観が大きく揺れた瞬間
転機が訪れたのは、入社4年目、26歳のとき。
お付き合いしていた人からプロポーズされました。とても嬉しかった反面、「このまま総合職として働き続けられるのか」という不安が一気に押し寄せてきたんです。
日々日付が変わるくらいに帰宅する生活。さらにお互いに転勤の可能性があり、一緒に暮らすことさえ難しい。子どもができたら育児との両立はできるのか。
「キャリアを優先するなら、結婚は諦めるべきなのか」「でも、仕事のために結婚を諦めるのは違う気がする」毎日そんなことばかり考えていました。
このとき初めて、「自分が本当に大切にしたいものは何なのか」を真剣に考えるようになったんです。
総合職という肩書より「働き続けられる環境」を優先した理由
悩んだ末に出した結論は、「総合職という肩書よりも、働き続けられる環境を優先する」ということでした。
「管理職になりたい」「もっと働いてお給料をたくさんもらいたい」という目標は、確かに魅力的でした。でも、もっと大切なのは、「結婚しても、子どもができても、無理なく働き続けられること」だと気づいたんです。
総合職のまま働き続けることもできたかもしれません。でも、転勤や長時間労働、趣味の充実の難しさを考えると、「この働き方では無理だ」と感じました。
結果的に、転勤のない事務職に転職し、結婚しました。今は残業もほとんどなく、定時で帰れる日々です。
「キャリアプランを変えた」というより、「自分にとって本当に大切なものに気づいた」という感覚です。
今振り返ると、あの選択は間違っていなかったと心から思います。
【年代別】「いま何をすべき?」20代・30代・40代のキャリアプラン

女性はライフイベントが多いため、実際に動ける時間というのは限られています。今のうちに計画しておくことで後悔のない選択ができるはずです。ここからは実際にどうやってキャリアプランを立てていくかを説明していきます。
まず前提として、キャリアプランは、年代によってやるべきことが変わります。ここでは、年代別の戦略をお伝えします。
20代 : 土台づくり(スキル・経験・視野)
20代は、キャリアの土台をつくる大切な時期。ここでどれだけスキルや経験を積めるかが、30代以降の選択肢を左右します。
- 汎用スキルの習得
20代のうちに身につけたいのは、どの業界・職種でも通用する汎用スキル。コミュニケーション力、PCスキル、資料作成力、プレゼン力、論理的思考力など。これらは一度身につければ、転職しても使える財産になります。
また、簿記、Excel、Wordといった基礎的なスキルも、早めに習得しておくと後が楽です。 - 転職エージェントの活用
入社3年目は、「このまま今の会社で働き続けるか」を考える最初のタイミング。仕事にも慣れてきて、会社の良い面も悪い面も見えてくる時期です。
5年目は、「専門性を磨くか、別の職種に挑戦するか」を考えるタイミング。同じ職種を続ければ専門性が深まりますが、未経験職種への転職は徐々に難しくなってきます。
このタイミングで一度、転職サイトに登録してみることを勧めます。転職目的でなくてもOK。自分の市場価値を客観的にみてみると新しい気づきがあるはずです。無料会員でもハイレベル企業からスカウトを受けれるビズリーチがおすすめです。 - 未経験転職のベストタイミング
未経験の職種に転職したいなら、20代がベストタイミングです。特に、27歳までは企業によっては「第二新卒」として扱われ、ポテンシャル採用されやすいです。
28歳以降は、徐々に即戦力が求められるようになるため、未経験転職のハードルが上がります。「いつか転職したい」と思っているなら、早めに動くことをおすすめします。
30代 : 結婚・出産を見据えた”キャリアの棚卸し”
30代は、結婚や出産といったライフイベントが重なる時期。キャリアの棚卸しをして、今後の方向性を定める大切なタイミングです。
- 30歳の壁
30歳になると、会社での役割も変わってきます。後輩を指導する立場になったり、責任ある仕事を任されたり。一方で、「このままこの会社でいいのか」「管理職を目指すべきか」と悩む時期でもあります。
また、結婚や出産を考え始めると、「このままの働き方でいいのか」という疑問も生まれます。転勤のある仕事、長時間労働、出張が多い仕事など、ライフプランと照らし合わせて見直す時期です。 - 出産前と後のキャリアシナリオ
出産を考えているなら、「出産前にどこまでキャリアを積むか」「産休・育休後、どう働くか」を具体的にイメージしておくことが大切です。
私の周りには、産休中に簿記2級を獲得し、そのまま転職→今は経理でバリバリとキャリアを積んでいる友人もいます。「産休こそチャンス」とも捉えられますので柔軟に検討してみましょう。 - 「貯金」より「市場価値」という視点
30代は、貯金も大切ですが、それ以上に「市場価値を高める」ことが重要です。
「もし今の会社が倒産したら、リストラされたら、自分は転職できるか? 」
どんなに大きな会社に勤めている人も、自分にこう問いかけてみてください。
資格を取る、専門性を磨く、異業種の経験を積むなど、自分の市場価値を高める投資を続けることが、長期的な安定につながります。
40代 : 専門性と安定を両立させるステージ
40代は、専門性を活かして安定したキャリアを築くステージ。管理職になるか、プレイヤーとして専門性を磨くか、方向性を明確にする時期です。
- マネジメントとプレイヤーの選択
40代になると、管理職を目指すか、専門職として極めるか、選択を迫られることがあります。管理職になれば年収は上がりますが、マネジメント業務が増え、プレイヤーとしての仕事は減ります。
一方、専門職として働き続ける道もあります。経理のスペシャリスト、人事のプロ、ITエンジニアなど、専門性があれば管理職にならなくても安定したキャリアを築けます。どちらが自分に合っているかを見極めることが大切です。 - 再スキルアップで”第二のキャリア”が始まる
40代は、「第二のキャリア」を始めるチャンスでもあります。子育てが一段落したタイミングで、新しいスキルを学び直し、キャリアチェンジする人も増えています。フリーランスとして思い切って新しい人生を始めてもいいかもしれません。
Webデザイン、プログラミング、ライティングなど、オンラインで学べるスキルも豊富。リスキリングで新しいキャリアを切り開く選択肢もあるんです。
キャリアプランが思いつかないあなたへ | 作り方5ステップ

「キャリアプランを立てたいけど、何から始めればいいか分からない」という人のために、具体的な5ステップをお伝えします。
- 過去の棚卸し : 自分の強み・価値観を言語化する
- 現状の分析 : スキル・年収・環境のギャップを見る
- 未来のビジョン : 仕事・家族・住まいをセットで考える
- 目標設定 : 短期/中期/長期を具体化
- 行動計画:学習・転職・副業などの選択肢をつくる
① 過去の棚卸し : 自分の強み・価値観を言語化する
まずは、これまでの経験を振り返ることから始めましょう。
こうした質問に答えていくことで、自分の強みや価値観が見えてきます。「人とコミュニケーションを取るのが得意」「数字を扱う仕事が好き」「ルーティンワークが合っている」など、自分の特徴を言語化してみてください。
② 現状の分析 : スキル・年収・環境のギャップを見る
次に、現状を客観的に分析します。
理想と現実のギャップを見つけることで、「何を改善すべきか」が明確になります。例えば、「年収は満足だけど、働き方が合っていない」なら、ワークライフバランス重視の企業への転職を検討する、といった具合です。
③ 未来のビジョン:仕事・家族・住まいをセットで考える
キャリアプランは、仕事だけで考えるものではありません。家族、住まい、ライフスタイルをセットで考えることが大切です。
こうしたビジョンを描くことで、「そのために必要な働き方」が見えてきます。
④ 目標設定 : 短期/中期/長期を具体化
ビジョンが描けたら、それを実現するための目標を立てます。
期限を区切って具体的に設定することで、行動に移しやすくなります。グラフにするとよりわかりやすくなるでしょう。
⑤ 行動計画 : 学習・転職・副業などの選択肢をつくる
最後に、目標を達成するための行動計画を立てます。
選択肢を複数持っておくことで、柔軟に対応できます。私も新たな収入源を求めてwebデザインやライターの講座を受け、最近やっと収益化ができたところです。今の会社だけにこだわらない行動計画を自由に描いてみてください。
面接で使える「キャリアプランの答え方」例文
このキャリアプランというのは厄介なことに、転職面接でも聞かれることが多々あります。人に詳らかに話すのは少し恥ずかしいかもしれませんが、好印象を持ってもらいやすい回答は存在するので大丈夫です!
ここでは、年代別・状況別の回答例を紹介します。
20代女性の転職面接回答例
例文 :
- 「現在は営業職として働いていますが、より専門性を磨きたいと考え、経理職を目指しています。」
- 「貴社では経理のスペシャリストとして成長できる環境があると伺い、魅力を感じました。」
- 「まずは日常業務を確実にこなしながら簿記1級の取得を目指し、5年後には決算業務まで担当できる人材になりたいと考えています。」
未経験でも、「専門性を磨きたい」という意欲と、具体的な目標(資格取得)を示すことで、前向きな印象を与えられます。
30代女性の転職面接回答例
例文 :
- 「現在は総合職として働いていますが、結婚を機にワークライフバランスを見直したいと考えています。」
- 「御社の事務職は、転勤がなく長く働き続けられる環境だと感じました。将来的には出産も考えていますが、産休・育休制度が整っている御社なら、復帰後もキャリアを継続できると考えています。」
- 「人事労務の専門性を磨き、将来的には〇〇の資格取得も視野に入れています。」
結婚や出産を視野に入れていることを隠さず、その上で「長く働き続けたい」という意思を示すことが大切です。「残業がないから」「気軽に働けるから」などその職を軽視する発言は避けましょう。
管理職志望の女性の転職面接回答例
例文 :
- 「現在はチームリーダーとして5名のメンバーをマネジメントしています。」
- 「御社では女性管理職の比率が高く、キャリアアップの道が明確だと感じました。3年以内に課長職、5年後には部長職を目指し、経営視点を持った人材になりたいと考えています。」
- 「そのために、MBAの取得も検討しています。」
管理職志望であることを明確に伝え、具体的な期限と目標を示すことで、キャリア志向が伝わります。
【キャリアに悩む女性へ】スキルをこれから身につける選択肢
キャリアプランを立ててみたけど、「今のスキルでは転職できない」「キャリアチェンジしたいけど、何を学べばいいか分からない」そんな悩みを持つ女性に向けて、スキルアップの選択肢を紹介します。
専門スキル:資格取得で道が開く(簿記・IT系など)
専門スキルを身につける最も確実な方法は、資格取得です。特に、事務職や専門職に転職したい場合、資格は大きな武器になります。
▼働く女性におすすめの資格▼
- 簿記2級 : 経理事務に転職したいなら必須
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) : Excel、WordなどのPCスキルを証明
- 秘書検定 : ビジネスマナーやコミュニケーション力の証明
- ITパスポート : IT業界への転職に有利
- 社労士 : 人事・労務の専門性を示す
- TOEIC : 700点以上
リスキリング : 補助金を活用したキャリア再構築の鍵

リスキリングとは、新しいスキルを学び直してキャリアを再構築することです。
「本当はこういう仕事がやってみたい」など心でふわっと思っていたことを実現したい人にもリスキリングは大きな武器になります。
そこでおすすめしたいのが経済産業省が実施している「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは、個人の方が新たなスキルを学んで転職を経てキャリアアップしていただくために、キャリア相談、リスキリング、転職までを一体的に支援するサービスを提供する事業者に対して補助を行う事業です。
本事業により、企業間・産業間の労働移動の円滑化とデジタル分野等のリスキリングに向けた投資を進めていきます。
(リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業HPより)
プログラミングやWebデザイン、保育などのさまざまな授業を受けたり、キャリア相談を受けることができ、その受講料を国が一部補助してくれます。この制度を活用しない手はありません!
私自身、キャリアスクールである「SHElikes」を補助金を活用して受講し、こうしてブログや今後やりたいことを描くことができました
SHElikesは、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」(経済産業省)の対象スクールです。キャリアアップ支援事業を活用することによって、受講料(税抜)の最大70%を補助金として支給を受けることが可能です。
在職者であり、雇用主の変更を伴う転職を目指している方であれば、正社員・契約・派遣社員・パートやアルバイトの方など、幅広く利用できるようになっています。
SHElikesでは、Webデザイン、ライティング、マーケティングなど、40以上のコースがオンラインで受け放題で、私はライティングコースを中心に学び、ブログを始めることができました。半年前に始めたブログでは収益化も達成することができ、副業としての可能性も開けてきました♪
また、同じ悩みを持つ女性とつながったりすることで、「今後やりたいこと」が明確になったのもリスキリングをしてよかったことの1つです。ただスキルを身につけるだけでなく、自分の可能性を広げるチャンスもあるんです。
世の中にはさまざまなキャリアスクールが存在するので調べてみてください。SHElikesは無理な勧誘もなく、申込前に無料レッスンを受けれる(しかも顔出し不要◎)のが好印象でした。ぜひチェックしてみてくださいね。
キャリアプランに正解はない。女性こそ”変えられる自由”がある
女性のキャリアプランに、決まった正解はありません。総合職として管理職を目指すのも正解、専門職としてスキルを磨くのも正解、家庭を優先して働き方を変えるのも正解。どれもあなたが選んだ道なら、それが正解なんです。
大切なのは、自分の価値観に基づいて選ぶこと。周りの目や「もったいない」という言葉に惑わされず、「自分が本当に大切にしたいもの」を軸に決めることです。
女性こそ、「キャリアを変えられる自由」があります。結婚、出産、育児といったライフイベントは、キャリアの障害ではなく、自分らしい働き方を見つけるチャンスです。少し時間をとって考えてみてくださいね。
▼総合職以外のキャリアだって全然ありですよね▼
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